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和歌山県御坊市の特色

御坊市（ごぼうし）は、和歌山県中部に位置する市。和歌山県紀中･日高地域の中核都市である。また、熊野古道にも位置する。 地理 和歌山県の海岸線のほぼ中央で、日高川の河口に位置する。 南北に長い地形で、紀伊水道に面した部分はほぼ平坦であるが、市の東側は山地になっているところもある。黒潮の影響で年間を通じて温暖多雨で、冬も霜が降りることはほとんどない。 歴史 市名は、浄土真宗本願寺（現在では西本願寺）の日高御坊（現本願寺日高別院）が約400年前に建立され、地元民がそれを御坊様と呼び親しんだことに由来する。その後寺内町として発展し、現在もその面影を残した街並みが残る。 経済 気候を生かし、主に野菜や花卉が生産されている。中でも花卉の生産は和歌山県の生産高の四分の一を占め、スイートピー、カスミソウ、スターチスは日本一の生産高を誇る。 海岸線に面した市の南部に7つの漁港があり、アジを中心にサバやサワラ、アワビやイセエビも水揚げされている。 古くは奥日高より日高川で運搬される木材の集散地として発展した。 現在は市南部の塩屋地区にある日高港企業用地、御坊工業団地を中心に製造企業の誘致活動が行われており、工業地域の一角を成している。 中でも、大洋化学による麻雀牌の生産高は日本一を誇っており、全自動卓用に至ってはほぼ100%のシェアを誇っている。

• 本願寺日高別院

  本願寺日高別院（ほんがんじひだかべついん）は、和歌山県御坊市御坊にある浄土真宗本願寺派の寺院。別名日高御坊。京都市にある西本願寺の別院である。御坊舎に因んで地名も御坊と呼ばれるようになり、現在の御坊市の地名の起源となった。以降、門徒を中心に人々が周辺に往来し町場が形成され、日高地方の商業の中心になった。町は日高別院を中心に西町・中町・東町に分かれているが、特に東町には現在でも土蔵屋敷が多く残り、近世の町並みを顕著に残している。

• 塩屋王子神社

  塩屋王子（しおやおうじ）は、岩内王子から南西に進んで、日高川支流の王子川右岸丘陵上にある。地元では今日でも美人王子の名で呼ばれ、美人王子の名の由来として、祭神の大日孁貴神（天照大神）の神像が美人であるからという説、白河院が熊野参詣の途上で歌会を催した（『新古今集』）ことに見られるような景勝地であるからという説（『和歌山県聖蹟』）などがある。塩屋王子神社の境内は、和歌山県指定史跡（1958年〈昭和33年〉4月1日指定）されたが、2018年（平成30年）2月13日に、史跡登録名称「熊野参詣道紀伊路」の構成資産の一部として、「塩屋王子跡」が国の史跡に指定された。社叢（神社林）は、暖地性の常緑樹林で沿海暖地の天然林があり、市指定天然記念物（1979年〈昭和54年〉5月28日指定）。

• 岩内古墳群

  和歌山県中部、日高川河口から約2キロメートル上流の左岸小丘陵上に築造された古墳である。一帯では少なくとも本古墳含む9基の古墳が分布して岩内古墳群を形成したが、現在では1号墳・3号墳のみが遺存する。1949年（昭和24年）・1979年（昭和54年）に発掘調査が実施されている。古墳域は1979年（昭和54年）に和歌山県指定史跡に指定された。現在では史跡整備のうえで公開されている。