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賃貸マンションの鍵交換!費用は管理会社が払ってくれるの?

2020.03.19 鍵について

住居への不正な侵入を防ぐためには「玄関ドアの鍵」は重要なポイントです。鍵にも種類があり、防犯性能の高い鍵に交換すれば安心できます。

また、破損等により安全に使用できなくなった場合にも、鍵の交換は必要不可欠です。

しかし、お住いの住居が「賃貸マンション」の場合、鍵の交換費用は管理会社に負担してもらえるのでしょうか?

ということで今回は、賃貸マンションにおける鍵の交換費用について解説します。

賃貸マンションにお住まいで、鍵の交換を検討している方は参考にしてください。

どんな時に賃貸マンションの鍵交換が必要になる?

賃貸マンションでは、主に以下の4つの理由で鍵交換が必要になります。

  • 入居時
  • 鍵の経年劣化
  • 鍵の紛失や破損
  • 防犯目的

それぞれについて簡単にご説明します。

入居時

賃貸マンションの入居時には、玄関ドアの鍵を交換するのが一般的です。

通常、賃貸マンションは数年単位でさまざまな住人が入れ替わるので、退去時には鍵を管理会社に返却します。

しかし、前の住人が「合鍵」を作っている可能性があるため、不正使用を防ぐために鍵ごと交換するのです。

鍵の経年劣化

鍵や鍵穴が経年劣化を起こした場合にも、鍵の交換は必要です。

鍵が壊れたままでは安全に施解錠できませんので、早急に修理・交換が必要になります。

鍵の紛失や破損

経年劣化ではない原因でも鍵が使えなくなるケースがあります。

例えば、「鍵を紛失した」「鍵が破損した」といった理由が考えられます。

鍵は丈夫な金属でできていますが、「高所から落とす」「交通事故に遭う」「無理に鍵穴から抜こうとした」といった事態で破損することもあるでしょう。

鍵だけでなく鍵穴も、無理に施解錠しようとした時に故障する可能性があります。

防犯目的

入退去時でもなく、鍵自体にトラブルが発生していない場合でも、「防犯性能を高めるため」に鍵を交換したいケースもあるでしょう。

ひとくちに「鍵」といっても種類があり、それぞれに防犯性能が異なります。

現状の鍵に防犯上の不安を感じるのであれば、多少の費用をかけてでも、より防犯性能の高い鍵に交換することで不安を解消できます。

賃貸マンションの鍵交換費用は誰が負担する?

賃貸マンションで鍵交換をする場合、当然ながら工事が発生し、業者に費用を支払う必要があります。

誰が業者に鍵交換の費用を支払うかについては、どういった目的で鍵交換を行うのか、契約上はどうなっているのかがポイントになります。

国土交通省のガイドライン

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、以下のケースにおいては賃貸人が鍵交換費用を負担すべきだとしています。

  • 入居時の鍵交換
  • 経年劣化による鍵の自然損耗による鍵交換

一方で同ガイドラインは、以下のケースでは賃借人が鍵交換費用を負担すべきだとしています。

  • 鍵の紛失による鍵交換
  • 不適切な使用による鍵の破損による鍵交換

ただし、このガイドラインはあくまでも「指標」であって、「絶対に守らなければならない法律や規定」というわけではありません。

そのため、ガイドラインでは賃貸人が負担する鍵交換費用についても、賃借人が負担するケースがあります。

すべては契約内容次第

賃貸マンションの鍵交換費用に関しては、入居する際の「契約内容」によって、誰がどういったケースで費用を負担するのかが異なります。

鍵交換の必要が発生したら、契約書を確認してください。

一般的に、以下の考え方が適用されると考えるとわかりやすいですが、あくまでも契約内容次第なので注意してください。

  • 賃借人に過失のない鍵交換=賃貸人負担
  • 賃借人に過失がある鍵交換=賃借人負担
  • まだ使える(破損等していない)鍵の交換=賃借人負担

賃貸マンションの鍵交換の際の注意点

費用に関することも含めて、賃貸マンションで鍵交換をおこなう際にはいくつか注意すべきポイントがあります。

必ず管理会社に連絡する

どういった理由で鍵交換をするにしても、まずは管理会社に連絡しなければなりません。

理由は2つあり、1つは「許可が必要である」こと、もう1つは「余計な費用を負担することになる可能性がある」ことです。

無許可の鍵交換はトラブルの原因になる

「自分で費用負担してもいいから、すぐに鍵交換したい!」と思う人もいるでしょうが、必ず事前に管理会社に連絡しなければなりません。

賃貸マンションの玄関ドアの鍵は「共用部分」に該当し、無断な鍵交換はトラブルに発展します。

マンションによっては管理組合等に届け出が必要なケースもあるため、費用負担の有無を問わず、必ず管理会社に連絡しましょう。

負担しなくて済む費用まで負担しなければならなくなるかも?

これは鍵交換に限った話ではないのですが、管理会社や大家が負担してくれる費用であっても勝手に業者に依頼したら、賃借人が費用を負担しなければならないケースもあります。

自然損耗による鍵交換は賃貸人が負担してくれるケースが多いですが、管理会社に連絡して、賃貸人側が業者に依頼するのが一般的な流れです。

「領収書をとっておいて、後で請求しよう」と思っても対応してもらえない可能性がありますので、余計な費用を負担しないためにも必ず管理会社に連絡して対応を確認してください。

まとめ

賃貸マンションの鍵交換費用は、契約内容と鍵交換の目的次第で誰が費用負担するのかが異なります。

余計なトラブルにならないためにも、鍵交換の必要が出てきたらまず管理会社に連絡して対応を仰いでください。

場合によっては賃貸人との交渉が必要になるケースもありますが、結果次第では費用負担を最小限に抑えられます。

鍵に関するご相談は、マッハ鍵サポートにお任せください!
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WRITER この記事を書いたのは…

著者: 坂本祐一

大手金庫メーカー在籍3年、後に鍵開けチェーン店に勤務 その後マッハ鍵サポートに入社、鍵歴10年のベテランです。 セミナー講師、鍵連載コラム多数あり。

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