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「鍵が抜けない!」ということになる前に…家の鍵は早めに交換しよう!

2020.03.18 困ったとき

「なんだか鍵が抜けにくくなってきたな…」と思ったことはありませんか?

その状態を放置すると、挿入した鍵が抜けなくなってしまう、鍵や鍵穴が破損してしまうというような事態に陥ってしまう可能性があります。

そこで今回は、鍵が抜けない原因と、そうなる前にするべき対策について解説します。

鍵が抜けない原因は?

鍵が抜けない原因は、大きく分けて以下の4つが考えられます。

  • 鍵穴に異物が溜まっている
  • 鍵穴の潤滑油が少ない
  • 鍵の変形や破損
  • 鍵穴の故障

それぞれについて簡単にご説明します。

鍵穴に異物が溜まっている

鍵穴に異物が溜まっていると、鍵が抜けなくなってしまう可能性があります。

鍵穴のことを「シリンダー」といいますが、その内部構造は複雑な作りになっています。

鍵には糸くずなどの異物が付着することがあり、そのまま鍵穴に挿入することによって異物が鍵穴の中に残ってしまいます。

それが蓄積することで鍵穴内部に異物が溜まり、鍵の出し入れや回転に差し支えることがあるのです。

鍵穴の潤滑油が少ない

鍵穴の「潤滑油」が少なくなっていると、鍵が抜けなくなってしまう可能性があります。

鍵穴の内部には、鍵の出し入れをスムーズにするために潤滑油が使われています。

時間の経過により潤滑油が渇き、少なくなると鍵の出し入れがスムーズにできなくなり、鍵が抜けにくくなってしまうのです。

鍵の変形や破損

鍵に変形や破損が発生している場合、鍵が抜けなくなってしまう可能性があります。

通常、鍵は頑丈な金属で作られているので丈夫であり、そう簡単には変形や破損は発生しません。

しかし、長く使用するうちに何らかの原因で変形や破損が起こらないとも限りません。

前述の通り鍵穴内部は複雑な構造をしているため、鍵のちょっとした変形や破損であってもスムーズな出し入れができなくなってしまうことがあるのです。

鍵穴の故障

鍵ではなく、鍵穴のほうに問題が発生している可能性も考えられます。

鍵穴には数多くの細かい部品が使用されており、施解錠する中で変形や破損を起こすことがあります。

どの部品に問題が発生しているかはケースバイケースですが、少なくとも自然に回復することはないでしょう。

鍵が抜けないときの正しい対処法

鍵が抜けないと困りものですが、対処できないわけではありません。以下のような方法を用いてみましょう。

  • ゆっくり引き抜いてみる
  • 鍵用の潤滑油を使用する
  • 鍵屋に相談する

それぞれについて簡単にご説明します。

ゆっくり引き抜いてみる

ちょっとした引っかかりであれば、鍵を少しずつ動かすことで抜ける可能性があります。

力をいれずに、小刻みに左右や上下に動かしながら、ゆっくりと引き抜いてみてください。

鍵用の潤滑油を使用する

潤滑油の不足が原因であれば、潤滑油を鍵穴に指すことで改善する可能性があります。

このとき、必ず「鍵穴専用の潤滑油」を使用してください。鍵穴用ではない潤滑油を使用すると、別のトラブルが発生するため鍵穴専用の潤滑油を使用しましょう。

鍵屋に相談する

これらの方法を駆使しても鍵が抜けないのであれば、鍵屋に連絡して対処してもらう必要があります。

注意点として、お住いが「賃貸物件」の場合は、鍵屋に連絡する前に大家や管理会社に連絡してください。

連絡しておかないと鍵の修理にかかる費用を全額自己負担しなければならず、退去時に原状回復費用がかかる、または敷金が返金されないといった問題が発生します。

鍵が抜けないときの間違った対処法

鍵が抜けないからと言って間違った対処法を実践してしまうと、より悪い状況に陥る可能性があります。

そのため以下のような行為はしないようにしましょう。

  • 無理に引き抜こうとする
  • 鍵穴の隙間に細いものを挿入する
  • 鍵穴用ではない油をさす
  • 無理に作業し続ける

それぞれについて簡単にご説明します。

無理に引き抜こうとする

鍵が抜けないとき、絶対にやってはいけないことがあります。それは、「力任せに、無理やり引き抜こうとする」ことです。

鍵が抜けないということは、何らかの原因が必ず存在しています。

その状態で無理に引き抜こうとすれば、鍵や鍵穴の変形・破損につながり、修理費用がかさんでしまうことがあるのです。

鍵穴の隙間に細いものを挿入する

針金や、つまようじなどの細いものを鍵穴の隙間に挿入することも、絶対にやってはいけません。

特に丈夫ではないものだと鍵穴内部で破損して異物を増やし、事態を悪化させてしまいます。

鍵穴用ではない油をさす

緊急事態ですから鍵穴用の潤滑油をすぐに用意できないことも多いでしょうが、代わりの油を使用することは避けてください。

食用油や機械整備用の油などを使用すると、鍵穴内部で固まるなどのトラブルを発生させてしまいます。

無理に作業し続ける

どうしても鍵を引き抜きたいからといって、いつまでも作業し続けることもおすすめできません。

工夫しても鍵が抜けないケースも多く、そうなるといつまでも玄関前で何かをし続けている様子を他人に見られることになるのです。

人によっては「ピッキングして空き巣に入ろうとしているのかも?」と勘違いされ、警察に通報されてしまうことがあるかもしれません。

まとめ

鍵が抜けないことには明確な原因があるはずなので、それを理解したうえで行動することを心がけ、鍵が抜けた後は鍵や鍵穴のメンテナンスを行い、再発防止に努めましょう。

どうしても鍵が抜けない場合や、トラブルが何度も再発する場合には、鍵屋に修理を依頼して問題を解消してくださいね。

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WRITER この記事を書いたのは…

著者: 坂本祐一

大手金庫メーカー在籍3年、後に鍵開けチェーン店に勤務 その後マッハ鍵サポートに入社、鍵歴10年のベテランです。 セミナー講師、鍵連載コラム多数あり。

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