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ピッキング対策のため玄関のカギを交換したい!どんな鍵がおすすめ?

2020.03.03 セキュリティー


住宅に対する侵入窃盗は防犯カメラや防犯製品の普及や質の向上の結果、幸いなことに減少傾向にはあります。

しかし、平成30年31,505件もの住宅への侵入窃盗が確認されている状況です。

1日あたりに100件近くの侵入窃盗が起きる日もあるため、空き巣などの侵入窃盗に対する防犯意識を高めなければなりません。

今回は、侵入窃盗の行う手口の1つであるピッキング対策に有効な玄関の鍵をご紹介します。

玄関の鍵交換を検討している方は、ピッキング対策に優れた鍵を選び、自宅を侵入窃盗から守りましょう。

ピッキング対策に優れた玄関の鍵の種類

ピッキング対策に有効な鍵を具体的に知りたいときは、それぞれのメーカーが公開している鍵の性能表示をチェックしてみることをおすすめします。

その表示において「対ピッキング性能が高い」と表示されているものを選ぶと良いでしょう。

対ピッキング性能が高いものには、どれだけの時間、鍵開けされないのかを示した数字が記載されています。

理想では「10分以上のタイピッキング性能」があるものを選ぶと良いです。

なぜなら、空き巣などがピッキングによる玄関からの侵入窃盗を試みる場合は、5分以内に行うケースが多く、それ以上の時間がかかった場合は侵入をあきらめることが多いからです。

それでは、ピッキング対策に有効な鍵をいくつかご紹介いたします。

ピッキング対策に有効な鍵:ディンプルキー

ディンプルキーは旧来のシリンダーキーに比べて、高度なピッキング対策が施された鍵です。

シリンダーキーに比べ、ピッキングで鍵開けするための時間がかかり、鍵の複製も困難であるため、ピッキング対策を含めて高度な防犯性を期待できます。

どのディンプルキーもピッキング対策には有効な鍵になりますが、製品の性能表示を確認し、より長時間ピッキングに耐えられる鍵を選ぶことで、より高度な防犯性を得られるでしょう。

また、ピッキング対策の強さを示す数字には、「理論鍵違い数」というものもあります。

この数字がより大きいほど複雑な鍵であることになり、ピッキングにも強い鍵であることが分かります。

ピッキングにどれだけの時間耐えられるか、また鍵そのものの複雑さを示すデータを参考にすることで、より有効なピッキング対策をもつディンプルキーを選べます。

ピッキング対策に有効な鍵:スマートキー

スマートキーはスマホやカード、あるいはリモコンなどを鍵の代わりに使ったものです。

最大の魅力はピッキングするための鍵穴自体を無くすことができることです。

ピッキングのやりようがなければ、ピッキング対策としては最高の選択肢になることは当然です。

玄関の鍵を開けて行う侵入窃盗の対策としては、スマートキーは最も優れている種類の鍵であるといっても良いでしょう。

ただし、スマートキーには従来の鍵穴を残して使う、後付けのユニット型もあります。

そういったスマートキーの場合では、鍵穴は従来通り残っているため、ピッキング対策を強化した鍵とは言えないので注意が必要です。

スマートキーによるピッキング対策を期待する場合は、後付けするよりも鍵そのものやドアを交換することが有効です。

関連記事:
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ピッキング対策に有効な鍵:指紋認証

玄関のドアに指紋認証式の鍵を用いることも、ピッキングを始め防犯性を大きく向上させることにつながります。

指紋認証式の鍵を用いることで、鍵穴を無くすことが可能だからです。

リスクは精密機械ゆえの故障のしやすさや、電池切れなどを起こすこと、そして対応可能な鍵業者が少ないためトラブル時の解決に時間がかかってしまうことがあります。

また価格も高額となることが、他のピッキング対策に優れた鍵に比べると欠点の1つになります。

防犯性が高度な鍵以外のピッキング対策

ピッキング対策のため、玄関の鍵をディンプルキーやスマートキーに交換することはとても有効です。

しかし、それ以外にも以下のような有効なピッキング対策があります。

  • 補助鍵を玄関のドアに取りつけるピッキング対策
  • 鍵が複数あるドアを選ぶ

それぞれについて簡単にご説明していきます。

補助鍵を玄関のドアに取りつけるピッキング対策

補助鍵をドアに取りつけることは、有効なピッキング対策になります。

補助鍵をピッキングするための時間もかかるようになるため、不正な侵入を試みる窃盗犯はピッキングにかかる時間が2倍かかるからです。

侵入窃盗犯は時間の経過を嫌うため、より長い時間が掛けさすことで侵入をあきらめさせることができます。

補助鍵には工具が必要なものもあれば、テープで固定するタイプもあるため、賃貸住宅の玄関のドアにも設置することが可能です。

もちろん、より頑丈な鍵を選ぶことで防犯性も向上します。

鍵が複数あるドアを選ぶ

日常生活にも若干の面倒が生じるというデメリットがありますが、鍵の数を増やすことは有効なピッキング対策です。

2つ以上の鍵穴を持つドアを玄関に設置することで、侵入窃盗の被害に遭うリスクは減らせます。

これも上記の理由と同じく、不正なピッキングにより鍵開けされる時間を延長させるという目的です。

■まとめ

ピッキング対策として玄関の鍵を交換する際、防犯性の高いディンプルキーを選ぶことや、スマートキーや生体認証式の鍵など、高度で新しい技術を選ぶことがとても有効です。

しかし、ピッキング以外の方法でも侵入窃盗は発生しているため、鍵に頼るだけではなく、防犯カメラを設置する、あるいは、赤外線などのセンサーやライトなどで玄関に接近する窃盗犯を遠ざける工夫も行うと良いでしょう。

防犯対策は複数用意しておくことで、より完成度を高めることになり、住宅への侵入に対して強くなります。

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WRITER この記事を書いたのは…

著者: 坂本祐一

大手金庫メーカー在籍3年、後に鍵開けチェーン店に勤務 その後マッハ鍵サポートに入社、鍵歴10年のベテランです。 セミナー講師、鍵連載コラム多数あり。

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