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金庫と言ったらダイヤル式!?ダイヤル式金庫のメリット&デメリットを解説

2020.02.28 金庫鍵開け


金庫で最も一般的な種類として、ダイヤル式金庫があります。

ダイヤル式は150年以上前から採用されてきた金庫の鍵であり、一般的に最もイメージしやすいものではないでしょうか?

しかし、現在では金庫の鍵の種類は増えており、新しい種類の鍵には防犯性や利便性が高いものが数多くあります。

それでも、ダイヤル式金庫が代表的な立場であり続けているのは、使用することに大きなメリットがあるからです。

ということで今回は、ダイヤル式金庫のメリットについてご紹介し、さらに、ダイヤル式金庫のデメリットについてもご紹介します。

ダイヤル式金庫のメリットとは?

新しい金庫の鍵の種類が次々と登場している昨今ですが、伝統的な鍵であるダイヤル式金庫は、時代遅れというわけではありません。

その高い実用性は、現在でも評価されており、金庫を窃盗犯から守り続けています。

しかし、ダイヤル式金庫はどういった強さで金庫の中身を守っているのかご存じでしょうか?

それでは、ダイヤル式金庫が持っているメリットについてご紹介します。

ダイヤル式金庫は故障が少ない!

ダイヤル式金庫には150年の伝統があり、その長い期間のあいだに改良が重ねられ、メーカーにも多くの経験値が蓄積されています。

金属素材の加工法は精緻(せいち)になり、鍵の構造は常に洗練を受け続けてきました。その結果、得られたものが故障の少なさです。

古典的な仕組みを昇華した、シンプルかつ繊細な仕組みは故障の少なさと、長期間の使用に耐えるという高い実用性を有しています。

洗練されたシンプルさは、壊れない丈夫さを生み出したのです。

業務用で使う金庫の鍵としても、故障の少ないダイヤル式の実用性は多くのメリットがあるため、ダイヤル式金庫は非常におすすめです。

ダイヤル式金庫は値段が安い!

最新鋭の高度な鍵には、指紋認証や静脈認証などがあり、高度なセキュリティー能力を有しています。

それらに比べてダイヤル式金庫には安価であるというメリットがあります。

金庫の性能が良くても予算オーバーをしてしまっては元も子もありません。できるだけ安価な金庫で防犯性の優れているものを購入するのが一番の理想です。

その点、ダイヤル式金庫は比較的安価で、防犯性が優れている金庫です。金庫の鍵を選ぶ際はダイヤル式がおすすめです。

ダイヤル式金庫には鍵も電池もいらない!

ダイヤル式金庫には鍵に電池切れを起こさないため、長期間の利用にも優れています。なぜなら、テンキー式やカードキー式の金庫の弱点には、電池切れを起こすと使えないという点が挙げられるからです。

また、シリンダー式やマグロック式も、鍵そのものを紛失してしまうと金庫を開くことができませんが、ダイヤル式にはそれらの危険がありません。

電力に頼ることもなく、また無くす鍵もないからです。

ダイヤル式の金庫には伝統がある!

ダイヤル式の金庫の大きなメリットは、長年採用され続けてきたからこその鍵が故障してしまったときに対応できる業者が多いということです。

一方、最新の生体認証式の鍵の弱点は、故障してしまったとき対応できる業者が少ないことです。ダイヤル式金庫は、万が一、鍵が開かなくなった場合でも安心して対応できます。

道具である以上、不意に壊れてしまうことも考えられるため、緊急時の鍵開けを業者に依頼できることは、実用面で大きなメリットです。

ダイヤル式金庫のデメリット

多くのメリットがある実用的なダイヤル式金庫ですが、他の鍵に比べて劣っている部分も少なからずあります。

ということで、ダイヤル式金庫のデメリットもご紹介します。

ダイヤル式金庫は開けるのに時間がかかる

ダイヤル式の鍵は、開くときにどうしても時間がかかってしまいます。ダイヤルを正確な操作で、正しい番号を入力していく必要があるためです。

ダイヤルを十数回は操作することになるため、即座に金庫を開くことはできません。

より高度な防犯性を期待するときには、入力する番号の数も増えるため、ダイヤルを操作する回数も増えてしまいます。

他の金庫の鍵に比べると、すみやかに金庫を開くことができないことがデメリットです。

ダイヤル式金庫の防犯上のリスク

古くからあるため、ダイヤル式金庫の鍵を不正に開けるための技術も存在しています。

そのため、金庫を狙う窃盗犯からみると、ダイヤル式金庫は狙いやすい金庫の一つといえるでしょう。防犯上のリスクに関しては、他の防犯対策と組み合わせることで対処できますが、その分費用も掛かってくるため、ダイヤル式金庫のデメリットといえるでしょう。

ダイヤル式金庫は番号を忘れると開かない

テンキー式の金庫でも同じことですが、金庫を開くための番号を忘れてしまったとき、ダイヤル式金庫を開くことはできません。

番号を忘れずに管理しておく必要があるため、その点はデメリットの1つです。

しかし、もし忘れてしまって開くことができなくなっても鍵開け業者へ頼めば簡単に開錠してくれます。費用は掛かりますが、大きなデメリットにはならないと考えられます。

ダイヤル式金庫は正しい番号でも開かないことがある

ダイヤル式金庫のダイヤルは、地震や外部からの衝撃でズレが生じることがあります。

例えば、「50」という番号で開く設定が、「49」になってしまい、結果的に金庫が開かなくなるということが起こりえます。

こうなると鍵業者などに依頼して金庫を開けてもらい、新たに番号を設定しなおす必要があります。鍵開け業者なら安い費用ですぐに開けてくれためおすすめです。

まとめ

ダイヤル式金庫には多くのメリットがあり、それを選択し使用することには高い実用性がありますが、同時にデメリットもあります。

しかし、ダイヤル式金庫はメリットの部分は実用性に生かし、デメリットの部分は対策を施すことで、とても便利に使えますよ。

万が一、暗証番号を忘れてしまった!というようなときも、鍵業者に頼れば速やかに解決ができるでしょう。

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WRITER この記事を書いたのは…

著者: 坂本祐一

大手金庫メーカー在籍3年、後に鍵開けチェーン店に勤務 その後マッハ鍵サポートに入社、鍵歴10年のベテランです。 セミナー講師、鍵連載コラム多数あり。

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