
金庫には多くの種類があり、それぞれに特徴があります。
金庫を購入するときには自分のニーズにあった金庫を選びたいものですが、その金庫の選び方の決め手の1つになるのが鍵です。
しかし、「どの鍵が良いのかどうかは分からない…」という人が多いのではないでしょうか?
ということで今回は、自分に合った金庫の選び方を、鍵の視点からご紹介します。
金庫の鍵は利便性が高いものや、防犯性に優れているものなどがありますから、自分のライフスタイルや求めている機能にピッタリな金庫を選びましょう。
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自分にピッタリな金庫を適切に選ぶためには、まず、金庫の鍵にはどのような種類があるのかを知っておく必要があります。
そこで、金庫の鍵として採用されている代表的な鍵をいくつかご紹介します。
もっとも流通している金庫の鍵が、ダイヤル式です。
ダイヤルを操作して、決められた番号を入力していくことで、金庫が開く鍵です。
ダイヤル式は比較的安価かつ、故障が少ないことが特徴で、鍵を用意しなくても、番号さえ覚えておけば金庫を開けられます。
また鍵開けに必要な番号が多くなるほど、防犯性も高くなります。
デメリットは番号を忘れたときに、開けなくなることです。
そして、鍵開けのためにある程度の時間がかかってしまうことから、緊急性がある場合においてデメリットになると考えられます。
記憶力に自信がある方や、鍵を持ち運ぶことを面倒に思う方にはおすすめの金庫です。
一方、「番号の管理が苦手な方」や「金庫を開けるたびにダイヤルを回すのが面倒だ」という方には向かないかもしれません。
シリンダー式とは、鍵穴に鍵を差し込んで開くタイプのことです。
番号を暗記する必要もなく、通常のドアと同じように金庫に鍵を差し込んで使うだけなので、とても便利に使えます。
しかし、シリンダー式の鍵はピッキングされやすいことや、鍵を紛失したときには開けることができなくなるのがデメリットと言えます。
利便性が高い反面、防犯性がやや低く、トラブルが発生したときに自力での解決方法が少ない鍵なので、選ぶ際は慎重になりましょう。
テンキー式とは、暗証番号として4桁以上の数字を設定し、金庫を開ける際は暗証番号を入力することで開く鍵です。
ダイヤル式よりは素早く番号を入力できるため、使い勝手の良い鍵になります。
店舗などで金庫の管理者が変わっても新しい暗証番号に変えることが容易いため、オフィスでの使用に向いています。
デメリットは、テンキー式はダイヤル式と同じように、暗証番号を忘れてしまうと開けられないため、暗証番号の管理が必須になります。
また、テンキー式の金庫は電池で動いているため、電池切れを起こすと金庫が開けられなくなることです。
長期間、金庫を閉じたままにするような使い方をする場合は、定期的に電池の交換をしなければならないため、あまり金庫を使用しないという人は別の鍵を選ぶと良いでしょう。
マグネット式とは、マグネット(磁石)の特性を利用して金庫の鍵を開ける方式のことです。マグネット式の鍵は複製しにくいため防犯性が非常に高い鍵です。
鍵を開けるときに、金庫の所定の場所に当てる、または差し込むだけで開くなど、素早く金庫を開けられるという魅力を持っています。
デメリットとしては、メーカーでしかスペアキーを作れないことです。
鍵業者によるスペアキー製作が行えないので、今まで通り使うためにはメーカーからスペアキーを購入する必要がありますが、1週間~2週間前後かかることもあります。
生体認証式とは、指紋や手の静脈などを鍵として金庫を開閉する鍵のことです。
複製されることがないため、高度な防犯性があり、鍵を持ち運ぶ必要も、暗証番号を覚えておく必要もありません。
とても便利な金庫の鍵になりますが、値段が高い場合があります。
また、故障したときに専門の業者やメーカーに依頼することにもなり、一般的な鍵業者では対応できないケースもあります。
生体認証式を選ぶ際は上記のようなデメリットを考慮したうえで選びましょう。
鍵の種類から金庫を選ぶときは、防犯性と利便性を重視しましょう。
高度な機能をもつ金庫ほど、どうしても値段が高くなりますが、金庫の選び方では、自分が何を重視しているかを念頭に置くことが大切です。
ここでは、金庫の選び方についてもう少し深堀していきます。
防犯性重視での金庫の選ぶなら、マグネット式、生体認証などの高度な防犯性を持った鍵がおすすめです。
複製されることがないため、対応できる窃盗犯も少なくなります。
番号が多いダイヤル式の鍵なども、開けるために時間がかかるためおすすめです。
さらに防犯性を重視するのであれば、工具による破壊にも一定時間耐えてくれる防盗金庫を選ぶことをおすすめします。
利便性重視で金庫を選ぶ際は、シリンダー式やテンキー式がおすすめです。なぜならば、シリンダー式、テンキー式は任意の暗証番号を利用することで金庫を開けられるため、鍵を必要としないからです。
防犯性は、マグネット式・生体認証式と比べると劣りますが、鍵の紛失リスクを抑えられるため、利便性を重視する場合は、シリンダー式・テンキー式を選ぶようにしましょう。
防犯性と利便性は多くの場合で反比例するため、どちらを重視した選び方をするのかが重要です。
使用頻度が多い金庫では、利便性の高さを重視した方が良いかもしれません。
金庫の中身が高額なものである場合や、盗まれた時の損害が大きいと考えるときには防犯性を重視すべきです。
高額な鍵ほど機能も良いのですが、値段は高くなります。
どんな鍵でも盗難被害を100%防げるという保証はないため、1つの金庫に大事なものを一括で管理することは大きなリスクです。
また金庫にはそれほど多くのものは入らないことが多いです。
値段を抑えて複数の金庫を購入して使い分けることも、盗難被害をコントロールすることにつながります。
金庫の選び方では、まず自分のニーズを確認することが重要です。
鍵を重視して選ぶのであれば、便利な金庫がよいのか、それとも防犯性に特化したものがよいのか、金庫に求める性能は目的に応じて大きく異なります。
そして、高額で高度なセキュリティーも、経済的な負担や使用の不便さを招くため、それが最適とは断言しがたいものです。
まずは自分が金庫にどんな役割を期待しているのかをリストアップして、値段・防犯性・利便性を考慮しつつ金庫を選ぶことがおすすめします。
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大手金庫メーカー在籍3年、後に鍵開けチェーン店に勤務 その後マッハ鍵サポートに入社、鍵歴10年のベテランです。 セミナー講師、鍵連載コラム多数あり。
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