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金庫の鍵の種類とそれぞれのメリット・デメリットを解説します!

2020.02.29 金庫鍵開け


金庫には数多くの種類があり、それぞれに採用されている鍵の種類もたくさんあります。

そのため、具体的にどのようなメリットやデメリットが、それぞれの鍵に備わっているのかについては分かりにくいです。

商品解説ではメリットの表示を重視しているので、デメリットについての記述が少なく、特にデメリットについては分からないことが多いですよね。

結果的に「どの金庫を選べばいいのか迷う…」ということになってしまいがちです。

しかし、金庫の鍵はその種類によって特徴があり、優れた点・劣った点があります。

今回は鍵のもつメリットだけでなく、デメリットについてもまとめて解説します。ぜひ、金庫選びの参考にしてみてください。

一般的な鍵の種類:ダイヤル式・シリンダー式・テンキー式

ダイヤル式・シリンダー式・テンキー式の鍵が採用されている金庫は、一般的な金庫なので、見かけることも多いです。

それぞれの鍵の種類について簡単にご説明していきます。

ダイヤル式金庫

ダイヤル式金庫のメリットとデメリットをご紹介します。

ダイヤル式金庫のメリット

故障が少なく、鍵を使わずに金庫を開けられることがメリットです。

対応してくれる鍵業者も多いので、もしもトラブルが発生したときは出張サービスによる解決が期待できます。

ダイヤル式金庫のデメリット

ダイヤルを操作して鍵を開けなければならないため、金庫を開くために時間がかかります。

ダイヤルの番号を忘れてしまうと鍵を開けられなくなるので、番号を忘れないように覚えておく必要もあります。

シリンダー式金庫

シリンダー式金庫のメリットとデメリットをご紹介します。

シリンダー式金庫のメリット

シリンダー式金庫は鍵を差し込むことで金庫を開けます。

金庫の鍵開けが素早く行えるということが最大のメリットです。

鍵を持っている人であれば誰でも開けられるため、利便性の高さは抜群であり、鍵開けの操作も最も簡単です。

シリンダー式金庫のデメリット

鍵をなくしてしまったときは、金庫を開けることができなくなります。

鍵穴があるため、ピッキングを使い不正に金庫を開けられるリスクもあります。合鍵を作られてしまいやすいことも、防犯上のリスクです。

古典的な種類の鍵であるため、それほど防犯性は高くありません。また鍵穴にホコリがつまる、イタズラをされるというリスクもあります。

テンキー式金庫

テンキー式金庫のメリットとデメリットをご紹介します。

テンキー式金庫のメリット

暗証番号を入力することで金庫を開けます。

鍵などが不要であることと、ダイヤル式よりも早く金庫を開けられるという強みがあります。

テンキー式は暗証番号を変更することも容易であるため、オフィスで使用するときに管理者の変更と共に新しい暗証番号を設定することも可能です。

使い勝手がよく、種類としては業務向きの金庫と言えます。

テンキー式金庫のデメリット

電池で動いているため、電池切れを起こしたときには使えなくなります。

金庫の種類によっては扉の内側に電池を入れる場所があるため、電池切れを起こすと全く開けなくなり、鍵業者に依頼する必要が発生します。

防犯性が高い鍵の種類:マグロック式・カードキー式・生体認証式

防犯性を重視して、特殊な機能をもつ鍵を採用した金庫もあります。ここではマグロック式・カードキー式・生体認証式の三つについて簡単にご説明していきます。

マグロック式金庫

マグロック式金庫のメリットとデメリットをご紹介します。

マグロック式金庫のメリット

磁力を用いた特殊な鍵を使っているために複製することは困難であり、防犯性が高いです。

金庫の鍵開けも差し込むだけで開く、一定の場所に近づければ開くなど利便性が高い優れた鍵です。

マグロック式金庫のデメリット

鍵を使っているため、紛失してしまうと開けることが非常に難しくなります。なぜなら、マグロック式の鍵は鍵開け業者では複製が不可能であるからです。

鍵開け業者でも複製できないため、直接メーカーに依頼する必要があります。メーカー依頼すると新しい鍵が出来上がるまで時間が掛かるため、新しいマグネット式金庫を使えるようになるのに少し時間が掛かることを覚えておきましょう。

カードキー式金庫

カードキー式金庫のメリットとデメリットをご紹介します。

カードキー式金庫のメリット

カードキーを使うだけで鍵が開くので、とても利便性の高い種類の鍵と言えます。

カードキーの数だけ使用することができ、アクセス可能な人数の管理や、鍵を開けた回数やどのカードキーが使われたのかを情報として残せる機能が採用されたものもあります。

複製が困難であり、防犯性も十分に確保されているのがメリットです。

カードキー式金庫のデメリット

複製困難な種類の鍵なので、カードキーを紛失してしまうと、メーカーから新たに購入する必要があります。

こちらもマグネット式金庫と同じようにメーカー依頼なので、新しいカードキーが出来上がるまで時間が掛かることを覚えておきましょう。

薄いカード状の鍵なので、どうしても紛失しやすい種類の鍵になります。紛失しないように気を付けて使用しなければなりません。

生体認証式金庫

生体認証式金庫のメリットとデメリットをご紹介します。

生体認証式金庫のメリット

静脈や指紋といった人の体そのものが鍵として機能するため、複製が不可能な鍵です。

高度な防犯性をもった種類の鍵であり、鍵を紛失するリスクもないため、非常に便利です。

生体認証式金庫のデメリット

非常に高度な機械であるため、故障してしまったときは対応できる鍵業者が少ないです。

請け負ってもらえたとしても故障時の修理費は高額になることが多いのもデメリットです。

また、緊急用の開閉システムなどがあると、そのシステムを悪用されて不正に開かれてしまうこともあります。

まとめ

金庫の鍵には多くの種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

金庫を選ぶとき、または防犯対策を構築するときには、それらの情報を理解しておくことで、より有効な選択が可能です。

しかし、残念ながら、どの種類の鍵も完璧な防犯を実現していません。

防犯を意識するときは複数の種類の対策を講じることで、リスクを遠ざけることができます。一つの防犯では満足せずに、二つ、三つと対策を講じて、防犯力を高めていきましょう。

鍵に関するご相談は、マッハ鍵サポートにお任せください。
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WRITER この記事を書いたのは…

著者: 坂本祐一

大手金庫メーカー在籍3年、後に鍵開けチェーン店に勤務 その後マッハ鍵サポートに入社、鍵歴10年のベテランです。 セミナー講師、鍵連載コラム多数あり。

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