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金庫はピッキングで鍵開け可能!?犯罪に遭わないための対策法

2020.02.26 金庫鍵開け


金庫は高い防犯性を持っている頼れるアイテムですが、実は金庫の鍵開けはピッキングでも可能なのをご存じでしょうか。

ピッキングの技術をもった窃盗犯に入られると、金庫の中身を盗まれてしまう危険性があります。

しかし、金庫のピッキング対策にはどういったものがあるのでしょうか?

ということで今回は、窃盗犯による不正なピッキングから金庫を守るための対策法をご紹介していきます。

どんな鍵が鍵開けされやすい?金庫を窃盗犯のピッキングから守る方法

金庫の鍵にはさまざまな種類があり、ピッキングに対して強いものもあれば、弱いものもあります。

どういった金庫の鍵がピッキングに対して強さを発揮するのか、またピッキングされる危険がある鍵なのかをご紹介します。

旧来のシリンダー式の鍵はピッキングされやすい

シリンダー式の鍵穴はピッキング被害に遭いやすい鍵です。

シリンダー式の鍵はギザギザしたカットが刻まれている鍵であり、昔からある鍵の種類です。

古くからあり最も普及している鍵なので、窃盗犯にも研究されてしまっています。

シリンダー式の鍵開けは、鍵を差し込んでひねるだけで完了するため便利なのですが、ピッキングには弱く、簡単に開けられてしまうのが難点です。

シリンダー式の鍵を使いたい場合はディンプルキーがオススメ!

使いやすいシリンダー式の鍵を使いたいときは、ディンプルキーを選ぶことがピッキング対策になります。

ディンプルキーは鍵の表面に小さな凹凸が8つか9つ施された鍵です。この種類の鍵はピッキング対策に効果的です。

シリンダー式の使いやすさを持ちつつ、ピッキングにも強い鍵になります。

複数の鍵を採用した金庫を選ぶ

ピッキングの鍵開けにはディンプルキーを用いることが有効な対策になりますが、ディンプルキーだけに頼るのではなく、複数の鍵が採用された金庫を選べば、さらに防犯性が高まります。

シリンダー式の鍵とダイヤル式の鍵がついている、あるいはテンキー式の鍵もついているため暗証番号を入力しなければ鍵開けができない、そういった複数の鍵がついた金庫を選ぶことで防犯性がアップしますよ。

金庫にはピッキング以外の対策も必要!

鍵の強度を高めることは有効なピッキング対策になります。しかし、どんなにピッキング対策をしたとしても絶対に鍵開けされないと断言することはできません。

そして、ピッキングを防いだところで防犯は万全ではありません。

現在は金庫に対するピッキングを使った鍵開けよりも、金庫をこじ開けることや、金庫そのものを持ち去ってしまうという事件のほうが多いので、こういった犯罪に合わない対策を施すことも必要です。

金庫をこじ開けられないようにする

金庫をこじ開けられないように対策しなければなりません。

ただ、金庫をこじ開けられないようにするにはより頑丈な金庫を選ぶしか、有効な対策はありません。

工具による破壊に15分以上耐える防盗金庫などを購入することで、金庫の中身を守りやすくなります。

耐火性重視の金庫よりも値段が高くなってしまいますが、防盗金庫を選ぶことは有効な対策です。

金庫をこじ開けられる以外にも、持ち去られないようにするのも非常に重要になります。

重たい金庫を選ぶようにし、金庫を壁や床に固定すると良いでしょう。

金庫によっては金属製の板を金庫の下面に設置することで、持ち出されにくい工夫がされているものがあります。

台車を持ち込んだ窃盗犯たちに、金庫が運び去られてしまうリスクを防ぐには、そういった金庫を選ぶことが大切です。

金庫を守るために周辺の防犯性を高めることも大事!

ピッキングによる鍵開け対策をして、丈夫で固定された金庫を選べば、防犯性はアップします。

しかし、これだけで万全ということはできません。

残念ながら防犯性を高めたとしても、金庫は電動工具などによる攻撃を完全に耐えきれるとは限りません。

そのため、金庫に窃盗犯が近づく機会を奪うことが大切です。

金庫のある部屋の鍵を強化する!

金庫を盗むためには、金庫がある場所まで侵入する必要があります。

そのためドアや窓の鍵をより強い防犯性をもった鍵にすることが有効な防犯対策になります。

鍵開けされにくいドアであれば、窃盗犯も防犯性が高い場所だと感じてくれます。

窃盗犯は短時間で犯行をおこなおうとするため、金庫を狙っていても、金庫に近づくまでの時間がかかるようであればあきらめる確率が高まります。

下見を行って金庫を盗もうとする窃盗犯も多いです。そして、侵入経路の最多は表口のドアだと言われています。

そのため、ドアの鍵をピッキングの鍵開けに強い種類のものにしておくことは、金庫の防犯力を上げる重要な対策です。

防犯カメラの設置も有効

防犯カメラを屋外に設置していることでも、窃盗犯を遠ざけます。窃盗犯はリスクを好みません。

また金庫にも振動などで反応する警報装置をつけておけば、盗まれそうになったとき警報が鳴り響き、窃盗犯が金庫を盗まずに逃げ去ることもあります。

金庫を守るためにも防犯カメラや警報装置の設置を考えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

金庫をピッキングで鍵開けされてしまうということは、実はよくあることです。

そのため、ピッキングされにくい金庫を選ぶこと、複数の鍵を合わせる、金庫を置く場所や置き方を工夫する、周囲の防犯対策を施すなど、金庫を守るためには総合的な防犯対策を構築することが必要です。

犯罪被害に遭わないようするためには、1つの手段ではなく、2つ、3つ…と可能な限り多くの対策をしましょう。

鍵に関するご相談は、マッハ鍵サポートにお任せください。
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WRITER この記事を書いたのは…

著者: 坂本祐一

大手金庫メーカー在籍3年、後に鍵開けチェーン店に勤務 その後マッハ鍵サポートに入社、鍵歴10年のベテランです。 セミナー講師、鍵連載コラム多数あり。

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