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【緊急事態】金庫の鍵紛失や番号忘れの際に役立つ!金庫の壊し方

2020.02.25 金庫鍵開け


金庫に保管している大切な物を取り出そうとするときに、暗証番号を忘れる、鍵紛失するなどしてしまうと大変困りますよね。

そして、「金庫が使えなくなってもいいから鍵を壊して中身を取り出そう」と考える人もいると思います。

特に、今すぐ金庫を開けたい緊急事態のときは、金庫を壊すことを真っ先に考える人は多いのではないでしょうか。

ということで今回は、金庫の鍵の壊し方や壊す前に確認すべきことについて解説します。

そもそも金庫の鍵を壊すのは可能?

そもそも、素人が金庫の鍵を壊すことができるのかについてですが、工具を使用すれば物理的には鍵を壊して金庫を開けることは可能です。

しかし、金庫は大切な中身を守るためにつくられたものなので、正しい手順でなければ簡単に鍵を開けられないようになっていますし、破壊するのも簡単ではありません。

それでも、緊急事態で鍵を破壊するというのであれば、かなりの時間と労力がかかることや、余計に開かなくなってしまう可能性もあることを覚悟した上でおこないましょう。

鍵紛失したときの金庫の鍵の壊し方

金庫の鍵の壊し方は、金庫のサイズや種類によっても異なります。ここでは、金庫の鍵の壊し方を金庫の種類ごとにご紹介します。

手提げ金庫の鍵の壊し方

小型で携帯することができる手提げ金庫だとハンマーや金槌などで叩き壊そうしようと考える人もいるかもしれません。

しかし、叩き壊そうとすると金庫が歪んで正規の方法でも開けられなくなったり、中身まで破損してしまったりする可能性があるので、叩き壊すのは避けるべきです。

手提げ金庫の場合は、バールを使用してこじ開けることが可能です。バールを金庫のフタと本体の隙間に挿し込んで強引にこじ開けます。

家庭用金庫の鍵の壊し方

家庭用金庫の場合は、手提げ金庫みたいにいきなりバールでこじ開けようとしても開けるのは難しいので、サンダーなどの電動工具を使用してまずは蝶番を切り落とします。

そして切り落とした部分をハンマーで破壊しながらバールでこじ開けます。

防火性能がある家庭用金庫には気泡コンクリートという素材が使用されていて、ハンマーなどで強い衝撃を与えると気泡コンクリートを破壊することができます。

自分で金庫を壊せないケースについて

金庫の鍵の壊し方についてご紹介しましたが、金庫の種類や状況によっては、自分で壊すことができないこともあります。

ここからは、金庫を自分で壊すことを諦めるべきケースについてご紹介します。

防盗性能が備わっている金庫

金庫のなかには、工具を使った破壊や溶断などに耐えることができる防盗性能が備わっている金庫もあります。

このタイプの金庫を素人が破壊したり溶断したりするのはほとんど不可能なので、壊して開けようとするのは諦めた方がよいでしょう。

大型金庫

業務用のように大型の金庫(縦、横、高さが60センチ以上)の場合は、耐火性能の金庫でもハンマーで叩いても破壊できないくらいの耐久性は備わっているケースがほとんどです。

また、防犯性が高く、壊そうとすると警報が鳴ったり、ロックがかかったりするようになっている金庫もありますから、大型の金庫の場合は、別の手段を検討した方がよいでしょう。

工具がない・使いこなせない

自分で金庫の鍵を壊す場合、バールやサンダーといった工具がないと壊すことができないので、そうした工具が揃えることができない場合は壊せません。

また、工具が揃えることができたとしても、それらの工具を使いこなすにはコツや力が必要になります。

工具を使ったことがない人や、力がない女性や高齢者の場合は、無理をして使用すると壊せないだけではなくケガをする可能性もあるので、使用を控えるべきです。

金庫を壊す前に確認すべきこと

鍵紛失などで開かなくなった金庫から中身をいち早く取り出したい場合、慌てて鍵を壊そうとしてしまいがちですが、金庫を壊す前に確認した方がよいことがあります。

メーカーに問い合わせる

金庫を破壊しようとする前にメーカーや金庫を購入したお店に問い合わせてみましょう。

場合によっては暗証番号の照合や合鍵の作成などの方法で、金庫を壊さずに開けることができるかもしれません。

ただし、解決できるとしても時間がかかる可能性が高いですし、費用も発生します。メーカーへの問い合わせは次の鍵開け業者への依頼をしてからにすると良いでしょう。

金庫の鍵開け業者に相談する

とにかく少しでも早く金庫を開けたいという場合は、金庫の鍵業者に相談するのがおすすめです。

鍵業者への依頼というと緊急性のある依頼が多いため、素早く対応してくれる業者が多いので、近くの業者に依頼すればすぐに来てもらえることが期待できますし、金庫の状況に応じた方法で解決してもらえる可能性があります。

金庫を壊す前に金庫の鍵開け業者へ相談すると良いでしょう。

自分で壊す時はケガに注意

金庫が開かなくなった場合、できればメーカーや鍵業者など専門家に依頼した方がよいですが、事情や状況によっては、どうしても自分で壊さなければならないこともあるかもしれません。

自分で鍵を壊す場合は、工具を使用するのでケガをしないように気を付ける必要があります。作業中に気を付けるのはもちろんのこと、肌の露出が少ない格好をする、手袋などを使用するなど、しっかり準備してからおこないましょう。

まとめ

鍵紛失した時など金庫の鍵の壊し方についてご紹介しました。

しかし、金庫は大切な中身を守るために頑丈につくられているため、素人が簡単には壊すことができませんし、ケガをする可能性もあるので、あくまで最終手段として行うようにしましょう。

まずは、メーカーや鍵業者などに問い合わせてみて壊さずに開ける方法を探してみることをおすすめします。

最後の手段として金庫の破壊を試みるようにしましょう。

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WRITER この記事を書いたのは…

著者: 坂本祐一

大手金庫メーカー在籍3年、後に鍵開けチェーン店に勤務 その後マッハ鍵サポートに入社、鍵歴10年のベテランです。 セミナー講師、鍵連載コラム多数あり。

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