
ダイヤル式の金庫は頑丈さが売りの1つです。
業務用の金庫としては日本国内では最も多く使用されている金庫です。信頼感が強く、故障しにくいと言われているダイヤル式の金庫ですが、ときにはトラブルが発生することがあります。
ダイヤル式の金庫のトラブルで多いのが、金庫のハンドルが回らないため鍵開けができないことです。
そんなとき、ダイヤル式の金庫にはどういった問題が発生しているのでしょうか?
ということで今回は、金庫のハンドルが回らなくなる理由をご紹介します。
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ダイヤル式金庫の鍵開けができない理由は以下の3つが考えられます。
それぞれ簡単にご説明していきます。
金庫の内部にあるダイヤル式の鍵の構造は、衝撃や振動などによってズレることがあります。
例えば、地震などによって起こる振動や体がダイヤルにぶつかってしまうことで、ダイヤル式金庫の鍵開けを行うための番号が変わってしまうことがあります。
こうなってしまうと、いままでの番号通りに正確な操作でダイヤルを回しても、金庫の鍵は絶対に開きません。
業者などに鍵開けをしてもらい、一度、金庫を開けてから新しい番号を設定し直す必要があります。
地震などの大きな振動や、何か重たいものが勢いよくぶつかるなどの衝撃でこのトラブルは発生してしまうのはダイヤル式金庫の弱点の1つです。
金庫にあまりに多くのものを入れてしまうと、金庫の扉を内側から圧迫してしまうことがあります。
結果的に、ダイヤルの操作が正しくても金庫が鍵開けできないというトラブルが起きます。
この場合の対処法としては、金庫の扉に押し込むような力をかけながら、再び鍵開け操作を行うという方法があります。
内容物が扉を圧迫していることがトラブルの場合は、ダイヤル操作によって鍵開けが可能です。
そして、金庫には内部のスペースに適した量だけを入れるようにし、次回から同じようなトラブルを防止することができます。
金庫へ保管しなくてはならないものの量が増えた場合は、新たに大きな金庫を購入することも計画してくださいね。
ダイヤル式金庫は堅固な作りをしていますが、故障しないわけではありません。
故障している場合に考えられる箇所として下記の3つが考えられます。
それぞれの故障について簡単にご説明していきます。
金庫のダイヤル鍵の構造が錆びついてしまうと、ダイヤルが機能しなくなります。
しばらく使わなかった金庫は、錆びついて内部の金属同士がくっつくように固まっている可能性があるからです。
何十年も使い続けることで、ダイヤル鍵は徐々に摩耗して故障しやすくなっていきます。
金庫の老朽化による故障は、時間が経つにつれて発生しやすくなるので、あまりにも古い金庫は鍵開けできないというトラブルが生じやすくなります。
耐用年数を超えた金庫の使用には、どうしてもリスクがあるため、買い換えの時期はあらかじめ検討しておく必要があるでしょう。
金庫には表面をコーティングしている金属とその内部にある気泡コンクリートは、耐火性・防盗性を生み出してくれています。
しかし、上記のような耐火性・防犯性を得るために金庫はかなり重くなっています。
重たいことが盗難防止にも役立ってもくれるわけですが、この重みによって金庫そのものが歪むことがあります。
特に金庫の扉は、本体と蝶番などの比較的に小さな部分で接続しているだけです。
そのため、金庫の扉の重量によって、蝶番などが徐々に下に押し下げるように曲がっていくことがあります。
そうなると、ダイヤルの鍵開けが成功していたとしても、扉が引っかかり動かなくなります。
ダイヤル式金庫は基本的に丈夫な作りをしており、故障が少なく信頼性の高い金庫ですが、年月が経つことで故障するリスクも高まっていきます。
金庫の耐用年数は20年とされている場合が多いです。
20年を越えると防盗性の前に耐火性が失われていきます。
これは、金庫のなかにある耐火材から水分が失われるためであり、そうなってしまえば火災が起きたときに金庫の中身を守れなくなります。
金庫に大切なものを守ってもらうためにも、耐用年数と経年劣化は重視すべきポイントで、20年以上同じ金庫を使用している場合は買い替えを検討しましょう。
ダイヤル式金庫は堅固であり、高い防犯性をもった優れた金庫です。
しかし、当記事でご紹介したように、さまざまな理由により、いつもの番号でダイヤルしても鍵開けできないというトラブルが発生することもあります。
何度も正しいダイヤルを回しているにもかかわらず、金庫の鍵が開かないという場合は鍵開け業者へ依頼すると良いでしょう。
鍵に関するトラブルでお悩みは、マッハ鍵サポートにご相談ください。
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大手金庫メーカー在籍3年、後に鍵開けチェーン店に勤務 その後マッハ鍵サポートに入社、鍵歴10年のベテランです。 セミナー講師、鍵連載コラム多数あり。
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