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家にある昔の古い金庫を壊し方とは?自分で鍵開けする方法を解説

2020.02.08 鍵について


使わなくなった古い金庫の鍵開けを業者に依頼することに対して、いろいろな疑問や抵抗を持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

古い金庫を自力で壊して、中身を取り出せるのであれば業者に鍵開けをしてもらう費用は浮きますが、「壊す」という行動にはリスクを伴います。

今回は古い金庫を壊す方法と、そのリスクについて解説します。

古い金庫の壊し方とは?自力で鍵開けする方法

金庫は頑丈に作られていますが、専門家であれば鍵開けをすることが可能です。

また鍵開けができなかったとしても、金庫を一部壊すことで開けることは可能です。

そのため、金庫の鍵開けは専門業者に依頼することをおススメしますが、どうしても自力で開けたいという方もいるでしょう。

そこで、金庫を自力で壊すためのポイントをご紹介していきますが、下記の方法を試すときには作業用の服装に着替えて、ケガをするリスクを少なくした状態でおこなってください。

なお、これらの作業方法で必ず鍵開けが成功するとは限らず、むしろ、より困難な状況に陥ってしまう場合もあります。

小さな家庭用金庫の壊し方

小さな手提げ用の金庫であれば、バールなどの工具をフタと本体のすき間に差し込み、テコの原理を応用した力任せの作業で、こじ開けることは可能です。

例えば、持ち運び用の小さな金庫なら、構造上、あまり頑丈ではないため、バール1つでも壊せるのです。

一般的な家庭用金庫の壊し方

据え置き型の家庭用金庫を壊すことは、かなり難易度が高くなります。

バールだけでこじ開けることは不可能なので、サンダーやグラインダーといった電動工具を準備しましょう。

まずはサンダーやグラインダーなどを使い、金庫の蝶番部分を切り落とす作業から始めます。

古い金庫のドアと本体部分の蝶番を切り落としたあとは、バールをわずかなすき間に差し込むことでこじ開けることも可能です。

しかし、基本的にこの作業は工具を使ったことのない人物には難易度が高く、金属を削り蝶番を壊す作業には長い時間がかかってしまいます。

サンダーなどの電動工具は使い慣れていないと、指を切断する恐れがあるため、かなり危険を伴う作業であることを覚悟しなければなりません。

そのため、オススメすることはできない作業です。

業務用金庫の壊し方

素人による破壊は、ほとんど不可能であるため、古い金庫であったとしても業務用金庫の場合は挑戦するべきではありません。

素材も家庭用金庫よりはるかに頑丈であることも多く、それらを破壊するためには家庭用金庫とは比べものにならないほど困難な作業になります。

また防犯用の装置が仕込まれていることもあり、無理やり壊そうとすれば、内部に仕掛けられている他のロックがかかり、さらに開きにくくなるというリスクも無視できません。

古い金庫の鍵開けを自分でするのはおススメではありません

電動工具は、使い慣れていなければ、指の切断などの大きなケガをする危険性が発生します。

自力での金庫を開けるという行為は、とてもオススメできるものではありません。

古い金庫の鍵開けで生じるケガのリスク

電動工具以外にも、重量のある金属製の金庫を動かすだけでも、どんな負傷をしてしまうか危険が多いものです。

金庫の扉などに指を挟まれてしまえば、骨が砕けることもあります。

重たい金庫を抱え上げることでも、腰を痛めてしまうかもしれません。

それらのケガの診断および治療費用は、間違いなく鍵開けを業者に依頼したときの方が、はるかに安上がりなものです。

古い金庫の鍵開けに失敗したときのリスク

そもそも金庫は壊して開けるようなものではありません。壊そうとした作業の結果、ムダに歪めてしまえば、かえって鍵開けがしにくくなるリスクもあります。

むしろ、古い金庫であるほどに自然な歪みが発生していることも考えられるため、それに乱暴な作業を加えることで、より変形が進むかもしれません。

そうなれば金庫を開くことは難しくなるだけで、その状況になってから鍵業者に依頼しなければならなくなるケースも発生します。

歪んだ古い金庫は、通常よりも開けにくくなっているため、作業費用はより多くかかることにもつながります。

また、作業を断られる場合もあるため、そうなれば誰にも開けることができないままになってしまいます。

そもそも工具を用意する費用の方が高い

手元に工具がある人なら、それを新たに買う必要もないかもしれませんが、電動工具を普段から使用せず、持っていないという方も少なくありません。

電動工具を購入して、不確実で危険な作業を行うよりは、鍵業者に古い金庫の鍵開けを依頼して経験や知識に頼ったほうが安上がりで確実です。

まとめ

古い金庫の鍵開けを素人が行うことは、どうしてもリスクがあり、危険を伴います。

そのため、古い金庫の鍵開けは、業者に依頼する方法を選ぶことをオススメします。

鍵業者であれば、およそほとんどの古い金庫を開けてくれます。

金庫が開かなければ「無料」という料金設定の業者もあるので、そういった業者を頼ると良いでしょう。

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WRITER この記事を書いたのは…

著者: 坂本祐一

大手金庫メーカー在籍3年、後に鍵開けチェーン店に勤務 その後マッハ鍵サポートに入社、鍵歴10年のベテランです。 セミナー講師、鍵連載コラム多数あり。

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