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車の鍵が折れた!対処法や費用を解説します!

2020.01.27 車鍵紛失


車の鍵は経年劣化していく消耗品になるため、不意に折れてしまうこともあります。

折れてしまえば、もちろんその鍵は使うことはできませんから、鍵の修理が必要です。

また、折れた鍵の先端が車に刺さりっぱなしになっていれば、たとえスペアの鍵があっても車を動かせません。

このように車の鍵が折れた!という状況では、エンジンをかけることができず、とても困ってしまいますよね。

しかし、対処する手段はあります。

車の鍵が折れてしまったときも、あわてることなく冷静に対処して、トラブルの解決を試みましょう。


車の鍵が折れたらどうする?

状況はさまざま考えられますが、肝心なことは「車の鍵がどこにある状態で折れたか」ということです。

車の鍵穴に差し込んだまま折れたのか、それ以外の場所で折れたのかによって、取るべき手段は大きく変わってきます。

仮に、鍵穴に差し込んでいないときに折れたのであれば、スペアの鍵で解決できます。

しかし、鍵穴に差し込んだ状態で折れてしまったのであれば、状況は少しややこしくなるのです。

車の鍵穴に差し込んだままの状態で鍵が折れた場合

車の鍵穴に、鍵を差し込んだ状態で折れてしまった場合、折れた鍵の先端が車内に残っていることが大きな問題になります。

鍵穴を使うためには、この折れてしまった部分を取り出さなければなりません。

業者に依頼しよう!

鍵業者に依頼することで、折れた部分・破片を鍵穴から取り出してもらえます。

鍵折れや鍵抜き修理の相場は、およそ8,000円です。

もちろん車の鍵には多くの種類があり、破損の仕方にもよって見積もりの価格が変わってくることが考えられるので、相場よりも多くの費用がかかることもあります。

しかし、だからと言って、自力で強引な解決をすることは避けた方が無難です。

自力で取り出そうとすると、シリンダーの部品まで壊れてしまう危険性がありますし、もしも、そうなれば通常よりも多くの費用や修理のための時間がかかってしまうことになりかねません。

そのため、鍵穴に鍵が残った状態で折れたというケースでは、自力での解決は避けるべきです。

鍵穴が壊れていない場合

シリンダーが無事であれば、スペアの鍵を使ってエンジンをかけることが可能です。

しかし、鍵が折れたときの衝撃や、その後の操作で傷がついていることが考えられます。

そもそも折れてしまう原因には経年劣化などが考えられる場合は、シリンダーも損傷している可能性が大きいです。

そのため、シリンダーが破損していないかを、鍵業者などにチェックしてもらう必要もあります。

車の鍵穴に差し込んでいない状態で鍵が折れた場合

抜き取り作業がいらないため、スペアの鍵があればそれで解決します。

スペアの鍵がない場合は、鍵に設定された個別の番号を参考にするか、鍵穴から精度は劣るもののスペアの鍵を作ることもできます。

鍵の作成は、鍵業者の相場を見てみると、10,000円~50,000円です。

高級車や外国車では、鍵の複製が困難になるため作業費用も高くなります。

ディーラーに頼むと、もっと安く手に入ると思いますが、取り寄せに時間がかかることがデメリットです。

車の鍵が折れた!なぜ折れるの?【原因】

車の鍵が折れたことには、何らかの原因があります。

鍵は消耗品であるため、使い続けるほどに壊れやすくなっていくのは絶対に避けられないことですが、そのほかにも折れやすくなる原因があります。

材質の問題

日本の車に使われている鍵の多くが真鍮製の鍵です。

真鍮はあまり強度のある金属とは言いがたいもので、その正体は銅と亜鉛の合金でしかありません。

鍵の構造には溝が刻まれているため、細くなっている場所や薄いところについては強度が弱くなっていますし、人の力でも十分に曲がってしまうほど柔らかい材質です。

このような材質で車の鍵は作られているので、いつ折れたとしても不思議ではありません。

つまり、鍵は思いのほか繊細なので、普段から注意して、寧に扱う必要があります。

鍵の精度の劣化

車の鍵はその精度が悪くなるほどに、シリンダーへ差し込み回転させるときに生じる負担が強くなっていきます。

鍵の精度の悪さは、エンジンのかかりにくさにもつながるため、何度も鍵を捻るようなことをしてしまい、負担が累積していくことで鍵は折れやすくなってしまうのです。

負担が強まっていけば、力を入れたその瞬間に車の鍵が折れる、曲がってしまうという状況になりやすいのは当然です。

鍵が経年劣化を起こしている場合や、質の悪いスペアの鍵を使っていると、精度が失われ、折れたり曲がりやすくなってしまいます。

乱暴な使い方

鍵を、きちんと鍵穴の奥まで差し込まないまま捻ると、負荷がかかって鍵が折れる場合もあります。

乱暴な扱いをするほどに、精密かつ頑丈ではない鍵を折ってしまうリスクが増すので、鍵はやさしく扱うようにしましょう。

まとめ

車の鍵が折れた!という状況にならないようにするためには、鍵はやさしく扱うこと、経年劣化に気を配ることが必要です。

もしも折れたとき、しかもシリンダーの内部に折れた鍵の先端が残ってしまったときには、自力での解決よりも鍵業者に頼ったほうが無難です。

シリンダーまで壊してしまえば、より多くの費用や修理にかかる期間が長くなる危険があるからです。

車を守るもっとも基本的な防犯対策である鍵を、やさしく使ってあげることで、防犯性を維持し、余分なトラブルと出費を軽減させることが目指せます。

また、鍵の劣化に気が付いたときには、「折れた!」という状況になってしまう前に、早めに鍵を交換するとよいでしょう。

鍵については、マッハ鍵サポートにご相談ください。




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WRITER この記事を書いたのは…

著者: 坂本祐一

大手金庫メーカー在籍3年、後に鍵開けチェーン店に勤務 その後マッハ鍵サポートに入社、鍵歴10年のベテランです。 セミナー講師、鍵連載コラム多数あり。

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