
イモビライザーは多くの車に搭載されています。
そして、イモビライザーは車の盗難を防ぐことに大きく貢献しており、高度な防犯性能を持つ鍵ですが、万が一、紛失してしまうと大変困ったことになってしまいます。
ですから、イモビライザーの合鍵を作っておこうと考える方もいると思います。鍵をなくしてしまうと慌ててしまうこともあるため、あらかじめ合鍵をつくり、保管しておいた方が安心ですよね。
そこで今回はイモビライザーの合鍵を作る際の注意点や、かかる費用について解説します。
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イモビライザーの合鍵を手に入れるには、3つのパターンがあります。
まず、ディーラーに依頼して純正品の合鍵を手に入れるという方法です。純正品の合鍵ならば、そのまま使用することもできるので、一般的な合鍵として使えます。
しかし、イモビライザーの純正品の合鍵が欲しい場合は、ディーラー経由でメーカーに相談することが必要です。
イモビライザーのIDを新しいものに書き換えるという方法もあります。この場合は、メーカー発の純正品という形からは少し遠ざかった形になります。
イモビライザーの装置そのものを交換してしまうパターンもあります。このパターンの場合は、メーカーの純正品の合鍵ではなく、別の鍵に取り替えるという方法です。
イモビライザーの合鍵を複製することはできます。
しかし、その方法は簡単ではなく、イモビライザーが持つ高度な防犯性ゆえに、専用の道具と知識を持った鍵専門業者の力を頼らなければ、合鍵を複製することはできません。
イモビライザーは鍵と車に与えられているIDが一致することで、初めて車のエンジンを始動させることが可能になる防犯装置です。
そのため、イモビライザーの合鍵を作るときには、それらのIDを把握する必要があります。また、イモビライザーのIDを鍵に埋め込むためには、専用の装置も必要です。
車種やグレード、メーカーによっても、それぞれに仕組みが異なるため、それらの知識がなければイモビライザーの合鍵を作ることはできません。
もしくは、車種によってはイモビライザーのIDそのものを書き換える、あるいはイモビライザーのユニットそのものを交換するという手段によって、新しい鍵に取り替えることが可能な場合もあります。
いずれにしても、イモビライザーは高度な防犯性があるゆえに合鍵の複製は簡単ではなく、専門の知識・装置が必要です。
イモビライザーの合鍵を作ることは技術的に可能ですが、それがスムーズに行かないケースも発生しています。
イモビライザーの仕組みはメーカー、車種、グレード、さらには年式によっても異なっており、その対応もそれぞれ別のものになっているからです。
車種によっては、合鍵そのものを作ることができない場合もあります。
高度な防犯上の対策として、正規のメーカーでしか合鍵という新しい鍵を登録することができない車種もあります。
また、新しいIDに書き換える、有効な合鍵を登録するという方法を選べないケースもあります。
ヨーロッパ産の外国車などのイモビライザーは、特にそういった傾向が高くなっています。
イモビライザーの合鍵を作るためには、それぞれの車に応じて異なった対応を取る必要があります。
そのため一概にどれほどの費用がかかるか、どれだけの時間や手間がかかることになるかはケース・バイ・ケースとも言えます。
一般的には鍵業者でイモビライザーの合鍵を作る場合、その費用は5万円~9万円という金額になるのですが、車によっては鍵業者では対応できない場合もあります。
またディーラーを頼る場合は、車をレッカー移動させる必要も出て来るため(ディーラーではその場での解錠や鍵交換はできません)、その費用を含めると10万円を超える場合もあります。
いずれにしろ、費用は高額になるため、イモビライザーの合鍵を作る場合には、加入している車の保険のサービスに合鍵製造が含まれるかどうかを確かめることが賢明です。
高度な防犯性から車の盗難数を大きく減らすことに貢献しているイモビライザーですが、その大きなメリットの反面で合鍵の作りにくさがあります。
そして、メーカー、車種、グレード、さらには年式によっても対応はさまざまなので、まずは、ディーラーや鍵の専門の業者に相談してみるとよいでしょう。
鍵に関しては、マッハ鍵サポートにご相談ください!
大手金庫メーカー在籍3年、後に鍵開けチェーン店に勤務 その後マッハ鍵サポートに入社、鍵歴10年のベテランです。 セミナー講師、鍵連載コラム多数あり。
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