
自転車の盗難防止対策として効果の高い鍵としてU字ロックを思い浮かべる人もいるかもしれません。U字ロックはワイヤーロックやチェーンロックなどと比べて強度が高く、自転車を盗難から守りたいという人におすすめの鍵です。
また、他の鍵と組み合わせることで、さらに高い防犯性を期待することができます。では、具体的にどのような選び方をすれば良いのでしょうか。そこで今回は、U字ロックの正しい選び方や施錠方法などについてご紹介していきます。
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U字ロックを選ぶときは、頑丈さ・携帯性・重量はもちろんのこと、車体を傷つけることなく使用できるシリコンカバーの有無などもチェックしておくことが大切です。それでは、さっそく自転車の鍵として使いたいU字ロックの選び方についてご紹介します。
U字ロックは、ワイヤーロックやチェーンロックと比べて高い強度を誇っていますが、それでも簡単に壊されてしまうことは少なくありません。U字ロックの頑丈さは価格とある程度比例するため、あまりにも安い製品だと、盗難される危険性が高まります。
自転車を走行中は外して持ち歩くことになるため、携帯性も重要なポイントです。しかしあまりに軽量のU字ロックだと、かえって強度が下がってしまうことがあります。そのため、携帯性と頑丈さと考慮しながら、バランスのとれたU字ロックを選びましょう。
重量があるものほど防犯性に特化したものが多いですが、そのぶん携帯性は悪化します。U字ロックは軽いもので400グラム程度、重いもので1450グラム程度と幅広くラインアップされています。何を重視したいのかをしっかりと検討しながら製品選びをしてください。
U字ロックはサイズによって利便性が大きく違ってきます。サイズの小さなものであれば携帯性が高い反面、太い柱などにロックすることができません。サイズの大きなものなら持ち運びは難しくなるものの、そのぶん太い柱などに問題なくロックすることが可能です。
基本的にU字ロックは硬い素材を使っているため、無理にロックしようとすると、自転車を傷つける恐れがあります。そのため、自転車の傷つきを最小限に抑えられるシリコンカバーなどのカバーの有無についてもしっかりとチェックしておくことが大切です。
自転車の鍵をかけていれば安心というわけではありません。間違った施錠方法をすれば、ほんの20~30秒程度で外すことができてしまいます。正しい施錠方法を理解する前に、盗難防止の効果が薄いU字ロックへの3つの施錠方法についてご紹介します。
自転車の盗難防止対策として効果の高いU字ロックですが、フロントホイールのみへの施錠はほとんど意味がありません。この方法は地球ロックをしていたとしても施錠していないのと同じ状態で、手慣れている人であれば数十秒で外すことができてしまいます。
フロントホイールへの施錠に比べると取り外すのに手間がかかるため防犯性も高いですが、決して安全な施錠方法とはいえません。フロントホイールと同様にリアホイールへの施錠も手慣れている人なら取り外すのは数十秒程度でできてしまいます。
ホイールだけ外されないようにするための施錠方法ですが、スポークを切断したり、クイックリリースを抜いたりしてしまえば簡単に持ち出すことが可能です。スポークが一本切断されても走行できるため、防犯対策として効果の高い方法とはいえないでしょう。
防犯性の高い鍵選びは重要ですが、正しい施錠をするだけでも盗難を抑止することができます。最後に、U字ロックを使用する場合の理想的な施錠方法についてご紹介します。
フレームとホイールを一緒に施錠するだけで、盗難防止対策として効果の高い施錠方法となります。たとえばフロントホイールとダウンチューブ、またはリアホイールとシートチューブといった組み合わせでU字ロックを使ってロックすると良いでしょう。
ボルトカッターを使用して鍵が切断する手口は少なくありません。鍵をかける場所が地面に近すぎると足でボルトカッターを使用しやすくなるため、なるべく高い位置に鍵をかけることが重要です。もし難しい場合でも、できるだけ地面から離すようにしてください。
U字ロックは重量があるため、ワイヤーロックやチェーンロックと比べて高い防犯性を持っています。大切な自転車を守るためには、U字ロックと他の鍵を組み合わせる使用することがおすすめです。自分のライフスタイルに合った製品を探してみてくださいね。
大手金庫メーカー在籍3年、後に鍵開けチェーン店に勤務 その後マッハ鍵サポートに入社、鍵歴10年のベテランです。 セミナー講師、鍵連載コラム多数あり。
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