
鍵や防犯カメラなどの防犯用品は日々、メーカーの努力によって高度なものに進化しています。
しかし、それでも空き巣の被害を完全に防げてはいません。
それどころか、空き巣の被害に気づかず、事件発覚にまで時間がかかってしまうことさえもあります。
プロの空き巣の手口も、高度なものに進化しつづけているため気は抜けません。
今回は、住人などに侵入されたことを気づかせない、プロの空き巣の手口についてご紹介していきます。
空き巣の手口を知ることで、防犯の知識をつけましょう!
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インターネットから詳細な画像付きの地図を見ることもできれば、SNSなどを追跡することで、ターゲットとしている家の居住者の情報を確認することもできます。
現代を生きるプロの空き巣の手口は、かつてよりも高度なものに進化しているため、防犯を心掛けるときには、より注意が必要になっています。
空き巣の中には、表札などから居住者の名前を特定し、出されるゴミの量などからも家族構成を確認するプロの空き巣がいます。
居住者の人数を知れば、その家を見張り続けることで、居住者が完全にいなくなる時間帯などを推察できます。
傘立てを玄関の外に出していれば、傘の種類や本数から、性別や人数、年齢までも推し量ることができます。
そして、SNSなどで日常生活を公開していると、名前や顔写真、行動パターンから個人を特定されることもあります。
家族でどこか遠くに出かけていることをSNSで公開すれば、自宅をしばらく狙っていた空き巣に絶好の機会を知られてしまいます。
またスーツを着た見知らぬ人物が、「××さんの家は近くじゃありませんか?」などと家を訪ねて来た経験があるときも注意が必要です。
本当に誰かを探している方なのかもしれませんが、ときにそれは空き巣の下見であることさえあります。
身なりがきちんとしていれば、疑われることも少ないものです。
さらに病院や介護施設の名前を出せば、無下に断りにくい緊急性や重要性を簡単に装えます。
玄関を開けて丁寧に応対してしまうと、玄関内の情報を確認されることもあります。
空き巣は必死に説明している困った顔をこちらが見つめている隙に、玄関内を撮影するかもしれません。
こちらの対応にお辞儀をして礼を言いながらも、靴の数を数えて、その時間帯に家にいる居住者の人数を把握する危険もあります。
家族の人数や行動パターンを特定されてしまうとハイリスクです。
遠くに家族ごと出かけていることを把握されたときは、空き巣は侵入のために時間をいくらでも使えます。
高度な防犯対策が施された鍵であったとしても、鍵穴があるタイプのものであれば、開錠の技術を持った空き巣には、数分から数十分かければ確実に開錠されてしまいます。
また工事の要領で、窓枠やドアでさえも外して、その内部に入って来ることもあります。
出るときに取り付け直せば、窓やドアを外されたことにも気づけないかもしれません。
さらに無施錠な場所があれば、全く痕跡も残さずに侵入してきます。
ペットの猫が屋内外に出入りするために窓をわずかに開けて、補助錠などで鍵をかけていたとしても、時間をかければ開錠できるので、窓から家の中に入ることもあります。
痕跡なく家の中に侵入されたあと、プロの空き巣は室内をむやみには荒らさず、最低限の場所しか探りません。
通帳や現金化しやすい宝石や貴金属などを狙い、必要以上にものを動かしません。
そうして、どこも荒らされた気配が無いまま、何かを盗んで逃げるのです。
防犯カメラを設置していたとしても、保存の期間が過ぎれば自動的に削除されてしまいます。
つまり、犯行が行われたことに気づかないまま時間が過ぎれば、防犯カメラが映していた空き巣の姿も消えてしまいます。
また、犯行に気づかなければ、いつのまにか通帳などを使われて、預金の全額を引き落とされることもあります。
このように、プロの空き巣は居住者がいないタイミングを狙い、痕跡を消すことで、追跡不能な犯罪を行うことがあります。
どうすればプロの空き巣の手口から家財を守れるのでしょうか?
有効な防犯対策をご紹介していきます。
SNSで過剰に自分のライフスタイルを公開することは、防犯上のリスクになります。
住所だけでなく、誕生日や記念日などを知られたときや、好きな芸能人やアーティストを知られることもリスクになります。
もしも、それらにまつわる数字を暗証番号として使用していれば、ダイヤルロック式の鍵や金庫を開けられ、現金をカードで引き出されるリスクもあるため、暗証番号の管理には気を付けましょう。
プロの空き巣は発見されることを恐れているため、犯行時間を短くしようとする傾向があります。
各種の防犯用品を攻略する手段を空き巣は持っていますが、どれも攻略するのに時間を要します。
確実に防げると断言することはできませんが、どれも有効な防犯用具です。
時間を稼ぐことで、空き巣を撤退させるという目的で防犯をデザインしましょう。
空き巣は防犯性の高い家や、身を隠す遮蔽物がない場所を嫌います。
空き巣が犯行をためらった理由の上位には、周囲の住民の視線が気になったことや、住民に話しかけられたことなどがランクインします。
家の周りから死角を排除するような努力をしましょう。
可能な限り不必要なものを置かないようにして、玄関や窓に空き巣が近づけば、すぐに見つかるようにしておくことが有効です。
また死角になりそうな場所がどうしても生まれるときは、そこをカバーする防犯カメラを設置することも有効な防犯対策になります。
空き巣の手口は実に巧妙であるため、可能な限り個人情報を特定されないようにしましょう。
インターネットの地図やドローン、高度な盗撮・盗聴用具、SNSなどによる個人の追跡と、旧来に比べて情報収集は簡単になっています。
防犯用品の設置だけでなく、個人情報を守ることも防犯性を向上させるコツと言えます。
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