column

column 鍵屋の豆知識コラム

家の防犯ってどこまでする?空き巣の手口を知って対策を考えよう

2020.07.25 防犯


空き巣対策に防犯グッズなどを設置することは有効ですが、現実問題として、無数の防犯グッズを設置することはできません。

費用もかかれば管理に手間も要するだけでなく、一般的に防犯性の高さは利便性を阻害することにもつながりますし、あまり物々しい雰囲気の家に住みたくないという方もいます。

それでは、どれくらいの防犯を施せば有効と言えるのでしょうか?

空き巣の手口を解説すると共に、有効な空き巣対策をご紹介します。

空き巣の手口から考える防犯対策!

空き巣はどういった手口で犯行に及ぶのでしょうか?どんな防犯対策をすればよいのでしょうか。

空き巣の手口をご紹介します。

まず、空き巣の主な侵入ルートは、玄関ドアと窓になります。

玄関ドアから侵入する空き巣の手口:玄関ドアの不正な鍵開け!

玄関ドアの鍵は堅固なものが多いのですが、空き巣はそれらを攻略して侵入することがあります。

かつて主流だったのはピッキングによる鍵開けによる侵入であり、鍵穴からロックを不正に解除する方法です。

他にも玄関ドアにドリルを使って穴を開けて、その穴から工具を差し込み、ドアの内側にあるサムターン(施錠用のつまみ)を操作してロックを開けるサムターン回しもあります。

また、錠前の一部を壊し、工具を使って錠前の内部の仕組みを操作し、開錠するという手法も使います。

どの手口も防犯性の高くない鍵やドアを相手にすれば、数十秒から数分以内に鍵開けされてしまうリスクがあります。

玄関ドアから侵入する空き巣の手口:玄関ドアをこじ開ける!

玄関ドアの鍵が堅固であったとしても、それで必ず空き巣が侵入して来ないとは限りません。

玄関ドアとドア枠のすき間に対して、バールなどの工具を差し込み、あとはてこの原理を応用して力ずくでドアを開く手口もあります。

この方法は、ピッキングが困難な鍵をドアにつけていたとしても可能で、こじ開けることができてしまいます。

玄関ドアから侵入してくる空き巣への対策!

玄関ドアを攻略する空き巣の手口に対して、有効なのはワンドア・ツーロックです。

空き巣は侵入に5分以上かかってしまうと、半数以上が侵入をあきらめるというデータがあります。

補助錠などをつけて、玄関の鍵の数を二つ以上にすれば、上記の手口のどれらにも時間稼ぎができるという点で有効です。

こじ開けに対しては、ドアとドア枠のすき間が大きいほどにリスクが増すため、ガードプレートなどを設置して、すき間を消すようにすれば安全です。

窓から入って来る空き巣の手口:何階からでも侵入する!

空き巣は玄関よりも窓からの侵入が多いのも特徴です。

玄関ドアは鍵や材質が堅固なものが多くありますが、窓の多くはガラスであり、それは工具を使えばすぐに割ることができるからです。

空き巣は無施錠の窓を狙うため、マンションの高層階の侵入も目指します。

屋上からマンションの外壁部分を降りることで、マンションの高層階のベランダに侵入します。

もちろん一階の窓から侵入することもあれば、エアコンの室外機などを足場にして一戸建ての二階のベランダによじ登ることもあります。

窓から入って来る空き巣の手口:窓ガラスを割って鍵開けする!

窓から入る空き巣の手口に多いのは、窓ガラスを割っての鍵開けです。

手口は、マイナスドライバーなどを使ってガラスを割る方法や、バーナーや大型ライターなどを使ってガラスを炙ることで割るという方法があります。

ガラスの材質にもよりますが、数十秒以内に侵入できます。

耐火ガラスは炎にこそ強いですが割りやすく、ワイヤー入りのガラスは割るときに音が立ちにくいため、空き巣にとっては割りやすいターゲットにもなります。

屋上を施錠!足場になるものを家の周りに置かない!

空き巣は窓からの侵入を試みるとき、足場となるものを探します。

マンションであれば屋上に立ち入れないよう施錠してもらうことや、一戸建てであれば室外機の設置場所や、よじ登りに使えるようなものを不用意に置かないようにしましょう。

窓ガラスは防犯ガラスか防犯フィルムが有効!

窓ガラスを割られないようにするには、防犯ガラスへの交換や防犯フィルムを貼ることが有効です。

それらであれば、例え工具をガラスに突き刺されたとしても、バラバラに飛び散ることもなく、ガラスは形状を保ち続け、しばらくのあいだ空き巣の侵入を抑止します。

空き巣の手口に負けない防犯対策とは?

空き巣を複数の侵入手口を使ってくるため、全てに完璧な対処を行うことは難しいものです。

個別の手口への有効な時間稼ぎの方法はあるものの、完璧に空き巣の手口を防ぐことは、事実上不可能です。

それでは、どういう方針で防犯計画を組み立てるべきなのでしょうか?

空き巣の手口を幅広く防ぐ方法:ツーロック!

玄関ドアであれ窓であれ、空き巣の手口を防ぐ有効な対策の一つが補助錠の使用です。

入り口になる場所には二つ以上の鍵を設置することで、侵入を妨げることができます。

空き巣が侵入をあきらめやすくなる5分以上を目指し、複数の鍵を使いこなすことで空き巣の被害に遭うリスクをコントロールできます。

空き巣の発生そのものを防ぐ方法:視界の確保と監視カメラの設置!

空き巣は姿を発見されることを嫌っています。

空き巣が侵入をあきらめた理由の多くに、周辺の住民の視線が気になったという逮捕者からの証言があります。

また、空き巣は下見を行い、隠れることができる遮蔽物を探します。

つまり、視線を恐れ、隠れる場所を探すのが空き巣です。

不用意に家の周りにものを置かないことや、センサーライトなどで明るさを確保すること、そして防犯カメラで日常的な監視をすることこそが、空き巣を遠ざける手段です。

優先する防犯用品は補助錠と防犯カメラ!

空き巣の手口から見たとき、有効な防犯用品は補助錠と防犯カメラです。

それらがあれば必ず空き巣を防げるわけではありませんが、どの手口を行う空き巣に対しても効果的に機能してくれます。

防犯用品の優先順位に迷ったときは、補助錠や防犯カメラを選ぶことをおすすめいたします。

費用的に最も安く、そして工事不要で取り付けが可能なものもある補助錠は、空き巣対策の最初のアイテムとしても適しています。

まとめ

空き巣の手口は巧妙化しているため、完璧な防犯を作りあげることは困難です。

それでも、補助錠や防犯カメラは有効な防犯用品になります。

また、防犯用品は複数使うことで、より空き巣の被害に遭うリスクをコントロールできます。

可能であれば、一つの防犯より二つ、二つより三つと重ねるように防犯対策をデザインしましょう。

鍵に関するご相談は、マッハ鍵サポートにお任せください。
お問い合わせはこちら

関連記事
空き巣の手口を知って防犯対策を万全にしよう!【防犯グッズも紹介】
空き巣に狙われやすい家と空き巣が嫌がる家の違いを解説!

WRITER この記事を書いたのは…

著者: 坂本 祐一

最新記事

最新の開錠事例

※エリアや時間帯や混み具合によっては加盟店へ出動依頼をする事があります。