
空き巣が家に忍び込む手口は、居住者の想像を超えるものがあります。
また、完全に空き巣の手口を防げるという保証がある防犯用品はありません。
今回は、日常生活の脅威である、空き巣の忍び込み手口について解説していきます。
さらに、どういった家が、空き巣の嫌がる家なのかということも紹介します。
空き巣の手口に対して有効な防犯をデザインし、空き巣の被害に遭わないような、空き巣が嫌がる家を目指しましょう!
Contents
空き巣はどういった方法で家の中に侵入してくるのでしょうか?
侵入ルートとして使われるのは二つあり、それは玄関ドアからと、窓からになります。
どんな手口でそれぞれから侵入してくるのかについて、解説していきます。
玄関ドアから忍び込む手口の多くは、無施錠のドアから勝手に入る場合と、ドアの鍵を不正に開錠して侵入するパターンに分かれます。
昼間であれば玄関ドアを無施錠にしていることもあるかもしれません。
そして、エントランスのオートロックに守られたマンションの高層階であれば、油断して玄関ドアの施錠がおろそかになることもあります。
そういった隙を突いて、空き巣は玄関ドアを狙って来ます。
昼間であったとしても、高層階であったとしても、家から出かけるときは必ず施錠するようにしましょう。
古い鍵の場合、ピッキングによって数十秒もあれば不正に開錠されてしまいます。
また、工具を使った鍵やドアそのものへの破壊により、ドアを無理やりに開かれてしまうこともあります。
ドアの鍵は防犯性が高いものも多くありますが、空き巣はそれらを突破する手口を使い、玄関内に侵入してきます。
空き巣の手口で玄関からの侵入以上に多いのが、窓からの侵入になります。
窓からの侵入は玄関からの侵入の倍近くになり、空き巣による被害のおよそ60%が窓からの侵入です。
玄関の防犯だけに気を取られていては、空き巣の手口を完全に防ぐことはできません。
玄関だけでなく、窓の防犯をしっかりとすることが空き巣対策になります。
空き巣が窓から侵入するときの多くが、窓ガラスを割るか壊すという手口です。
窓ガラスは防犯ガラスなどを除いて、それほど強度はありません。
音を立てていいのであれば、一発で窓ガラスを破壊することもできます。
しかし、空き巣が侵入に使う手口の多くで、ガラスを最小限の破壊に留めようという傾向が見られます。
より広くガラスを割れば、それだけ多くの音が出てしまうことになるためです。
窓ガラスとサッシのあいだの部分を、マイナスドライバーを使って叩きつけ、音も少なく、たった3~4回の攻撃で窓ガラスを全体的に割ってしまう方法が、日本国内での主流の手口です。
さらにガラスを破壊するときの音が少ないとされるのが、ライターやバーナーを使って窓ガラスを炙るという手口です。
これは窓ガラスの一部を熱で膨張させることで、ガラスを割ってしまうという手口であり、十数秒から数十秒で大半の窓ガラスを攻略してしまいます。
空き巣は窓ガラスを割った後、窓の鍵であるクレセント錠を開錠して、窓を開くことで侵入ルートにしてしまいます。
そのため、クレセント錠の周囲だけを限局的に壊そうとすることも多くあります。
クレセント錠周辺は、とくに空き巣の攻撃を受けやすい場所です。
それでは、空き巣はどんな家を嫌がるのでしょうか?
空き巣が侵入に使う手口や傾向から、空き巣の嫌がる家が見えてきます。
空き巣はガラスを割るときに、最小限の音にしようと心掛けています。
空き巣にとってのリスクは、音を立てすぎることで誰かに侵入を察知されてしまうことです。
そのため、庭に音が鳴りやすい砂利が設置されていたり、センサーで起動する警報装置や、よく吠える番犬などを飼育している家は、空き巣が嫌がります。
つまり、空き巣に反応して、大きな音を出すというデザインの防犯は有効です。
空き巣は身を隠して行動したがるものです。
逆に言えば、空き巣が身を隠すものが少ない家は、空き巣にとってリスクが高い家です。
植木やガレージなどの身を隠せるようなものが多く置かれていないことや、駐車場や周囲の道路などに遮蔽物として使える車が停車していない状況も、空き巣は嫌います。
家の周囲にはものを必要以上に置かないように心掛けることが重要です。
暗がりは身を隠せる効果があるため、人の視線から隠れたい空き巣からすれば好ましく、逆に明るい場所はリスクです。
ビルや山や高い木や、隣の家屋の影にならないような家は防犯上好ましく、誰かに見られやすい状況は、空き巣のあらゆる侵入手口を妨害することになります。
また街灯が近くにあったり、自動的に点灯してくれる防犯ライトなどの存在は空き巣を妨害します。
空き巣に有効な防犯グッズの筆頭が、防犯カメラです。
防犯カメラは犯罪の証拠を撮影することにつながり、下見をよく行うとされる空き巣を撮影してくれることもあります。
より広い範囲を撮影できて、暗視機能もついた防犯カメラであれば、空き巣を遠ざける威嚇効果が強くなります。
空き巣の手口は巧妙であり、強力なものです。
複数の防犯対策と、空き巣が嫌がる家の傾向を配慮して防犯計画をデザインしましょう。
有効な要素を組み合わせることが、空き巣の被害を抑止する結果につながります。
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