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鍵が開かない!抜けない!回らない!鍵に不具合が起きる原因を解説

2020.03.21 困ったとき


いつ「鍵のトラブル」が発生するかは誰にも予測することはできません。鍵に不具合が発生すると「鍵が開かない」「鍵が抜けない」といったトラブルに見舞われてしまうことがあります。

鍵が不具合になった原因を知ることで、事前に予防し、いざという時には適切な対処を実践できるでしょう。

そこで今回は、鍵に不具合が起こる原因と、その予防法や解決法について解説します。

鍵の不調の原因

鍵の不具合によって鍵が開かないときの原因は、大きく分けると「鍵穴の状態が原因になっているケース」「鍵本体が原因になっているケース」の2種類に大別できます。

それぞれについて簡単にご説明していきます。

鍵穴の状態が原因になっているケース

鍵穴の問題は、さらに以下の種類の原因が考えられます。

  • 鍵穴に異物が溜まっている
  • 鍵穴の潤滑油が減っている
  • 鍵穴に「鍵穴用潤滑油」以外の油をさした
  • 鍵穴が故障している

鍵穴に砂やゴミなどの異物が溜まっていると、鍵穴と鍵のかみ合わせが悪くなってしまい、「鍵が抜けない、回らない」といったトラブルが発生します。

鍵穴には「潤滑油」が使用されているため鍵をスムーズに使用できるのですが、経年劣化により、「潤滑油」が減っているとスムーズに鍵を出し入れできなくなります。

だからといって「食用油」「機械整備用油」などの適当な油を使用すると内部で固まってしまい、鍵穴が故障してしまいます。

上記の原因以外にも、経年劣化や通常使用による損耗を原因とした鍵穴の内部構造の故障で、鍵が開かなくなってしまうケースも考えられます。

鍵本体が原因になっているケース

鍵そのものに問題が生じていても、鍵が開かなくなるなどのトラブルが発生する可能性があります。

鍵本体が原因になっている場合、以下のような状態になっている可能性があります。

  • 鍵に異物が付着している
  • 鍵が破損している
  • 粗悪なスペアキーを使用している

鍵に糸くずなどの異物が付着していると、それによりかみ合わせが悪くなって鍵が開かなくなりやすいです。

また、「鍵が曲がっている」、「折れている」などの破損があると、複雑な構造をしている鍵穴を開錠することはできません。

最後に、パッと見では問題のなさそうな「スペアキー」でも、作りが雑である場合、鍵穴にうまくかみ合っていないときがあります。

「鍵が開かない!」と思ったときは、鍵本体の状態を一度見てみましょう。

鍵に不具合が起きないようにする予防法

鍵に不具合が起き、開かないようになる事態を回避するためには、可能な限り不具合になる原因を発生させないことが重要です。

そのために、以下のようなことは日常的に意識しておきましょう。

  • 鍵穴の異物を取り除く
  • 鍵穴に鍵穴用潤滑油を使用する
  • 鍵を大切に扱う

それぞれについて簡単にご説明していきます。

鍵穴の異物を取り除く

鍵穴に異物が入っていると鍵がうまくささらなかったり、回らなかったりします。そのため、鍵穴の異物は掃除機や、パソコンなどの掃除に用いる「エアーダスター」を使用して取り除きましょう。

毎日鍵穴を掃除する必要はありません。定期的に鍵穴の異物を取り除くことで、異物が溜まって不具合の発生を防ぐことができます。

鍵穴に鍵穴用潤滑油を使用する

鍵穴には「潤滑油」が使用されていると先ほどご説明しましたが、潤滑油なら何でも良いというわけではありません。

鍵穴には「鍵穴用潤滑油」という専用の潤滑油があります。「潤滑油なら何でもいいや」と思って使用してから鍵穴が壊れては意味がありません。

「鍵穴用潤滑油」を使用して、定期的に鍵穴の滑りを良くしましょう。

鍵を大切に扱う

鍵は頑丈にできていますが、大切に扱ってください。失くさないことはもちろんですが、高いところから落とす等、鍵に変形や破損が発生することも避けましょう。

また、鍵に異物が付いていたり、糸が絡まっていたりなどを気づいたのならすぐに取り除くようにしましょう。ちょっとしたことが「鍵が開かない」原因になるため、注意するようにしましょう。

鍵に不具合が起きた時の対処法

鍵に不具合が起きて開かない時は、予防法と同じく「異物の除去」や「潤滑油の使用」により原因を取り除くことが可能です。

それでも鍵が開かないときは、以下の方法を試してください。

  • 鉛筆を潤滑油の代わりに使用する
  • 鍵業者を手配する

鉛筆を潤滑油の代わりに使用する

潤滑油を使用したくても、潤滑油が「家の中にある」ということもあります。そのような場合は、手元に「鉛筆」があれば、潤滑油の代わりに使用できます。

鍵の凹凸を鉛筆でなぞり、鍵穴に挿入してみてください。そうすることで鍵が開くことができるでしょう。

解決後は、鍵に付着した黒鉛をきちんと拭き取りましょう。

鍵業者を手配する

どうしても鍵を開けられない場合は、鍵や鍵穴に破損が発生している可能性が考えられます。このような状態で無理に開けようすると余計に状況が悪化していきます。

そのため、業者に鍵開けや鍵の修理・交換などの対応をしてもらうようにしましょう。鍵業者ならトラブルをすぐに解決してくれるため、「鍵が開けられなくて家に入れない」とお悩みの方にお勧めです。

なお、賃貸物件の場合にはあらかじめ大家や管理会社に連絡しておくと、後で余計なトラブルになるのを回避できます。

賃貸物件は鍵を勝手にこじ開けると器物破損になりますし、勝手に鍵を変えると大家や管理会社からクレームが来るので、しっかり連絡して確認を取ってから行動するようにしましょう。

関連記事:賃貸物件の鍵交換は必要?費用負担の相場やトラブル時の対処法を解説

まとめ

鍵の不具合の原因は様々考えられますが、いずれにしてもそのままにしておくと大きなトラブルに繋がりかねません

鍵に関するトラブルを避けるためにも、定期的なメンテナンスを行い、鍵や鍵穴の寿命を延ばすことが重要です。

しかし、適切にメンテナンスを実施できていても、自然損耗による破損や故障は起こり得ることです。

鍵が開かない、開けるのにコツが必要になった場合には、早目に業者に連絡して修理・交換してもらうことをおすすめします。

鍵に関するご相談は、マッハ鍵サポートにお任せください!
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WRITER この記事を書いたのは…

著者: 坂本祐一

大手金庫メーカー在籍3年、後に鍵開けチェーン店に勤務 その後マッハ鍵サポートに入社、鍵歴10年のベテランです。 セミナー講師、鍵連載コラム多数あり。

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